製材事業

高度に自動化された製造ラインにより木材を効率よくスピーディーに製材することで、低コスト・短納期を実現しているほか、KD材(乾燥材)・プレーナー加工品などの高付加価値製品も製造しています。
山形県産や秋田県産の良質な木材を大量に確保し安定供給を実現しており、歪みやひび割れの少ない良質な乾燥材の製造を得意としています。

製材事業の特徴

羽柄材

当社は大型工場にはめずらしい羽柄材専門メーカーです。羽柄材は種類が多く、地域や取引先によって求める寸法が異なります。お客様のニーズに細やかに応えるため、注文に合わせて丸太を挽いています
羽柄材とは、木造住宅において柱や梁などの構造材を補う下地材のことで、垂木や貫など比較的断面の小さい部材の総称です。

当社の創業当時、製材といえば12尺材が主流でした。6尺材の需要はあったものの、作業工程が増えるため採算が合わないものとされ多くの製材所から敬遠されていました。
そこで発想を転換して、6尺材で利益が確保できれば、どんな材を挽いても事業化できるのではないかと考え、設備投資を行って工業化を進めてきました。

変化する市場のニーズに応え続けていかなければ、エリア内の原木を持続的に消費することができません。
そこで当社では、特定の製品を大量に製造するのではなく、多品種少量生産を徹底しています。そのために、当社では大量生産に適した「ライン生産方式」ではなく、数人のチームで作業を完結させる「セル生産方式」を採用しています。

チェーンソーでの伐倒

当社では、採算性の観点から製材所を中心とした150km圏内からのみ原木を仕入れています
このエリア内の原木は、小・中・大径木から低質材まで全てを取り扱う覚悟で生産体制を整えています。エリア内すべての原木を製材し、おがくずやチップ、バークに至るまで無駄なく活用することで、山側も安心して伐採でき再造林を進めることができます。先人たちから受け継いできた豊かな山を守り、発展させ、次の世代に繫いでいくための約束です。

はい積み

お客様の注文に素早く応えるためにさまざまなサイズの原木をストックしており、常に約半年分の在庫を確保しています。これにより、相場価格の変動に左右されずに原木の仕入れが可能となり、安定的な供給を実現しています。
仕入れた原木はバーク(樹皮)を向いてから保管することで虫害や腐食を防いでいるほか、乾燥が進むことで品質の安定にもつながっています。

製材機械オペレーター

計10本の製造ラインを保有しています。
メインの製材機として台車4機、ツインバンドソー6機、鋸幅を自在に変えられるバリュアブルギャングソー4機が稼働しています。
大経材にも対応しており、径50cmまで挽くことができるツインバンドソーを備えていますが、無節の材をしっかりとるために径40cm以上の木材は丁寧に台車で挽いています

及位中学校校舎

かつて、大滝の集落の中心には学校がありました。
廃校を工場にすれば人が集まるようになり再び集落が形成されていくのではないかと考え、2015年に及位中学校工場を新設し、グラウンドに製材工場を建て、体育館にバイオマスボイラーを設置して乾燥倉庫としました。
2020年には大滝小学校を取得し、グラウンドにバーク乾燥施設を設置しました。また、小学校校舎に開設した社員食堂「マルエスダイニング」は地域の方々にも開放しています