かつては、産業廃棄物として化石燃料を使って焼却処分していたバーク(樹皮)。
2006年から1,500kw級の大型バイオマスボイラーを相次いで導入し、化石燃料を用いずに燃焼させて木材乾燥室などに熱を供給しています。
余剰熱を工場や民家などで利用する地域熱供給の可能性を模索し、現在実証実験を行っています。
熱利用・熱供給について
材木(丸太)は仕入れてすぐにバーク(樹皮)を取り除きます。
その後、丸太は自然乾燥させるか、製材過程に進みます。
ウッドトラス金山工場
バークは及位中工場と大滝West工場の敷地内で天日乾燥させています。
及位中工場(旧及位中学校グラウンド)
2021年から、新設した大滝乾燥倉庫でもバークを乾燥させています。
隣接する旧大滝小学校体育館のバイオマスボイラーから熱を引き込み、床暖房によりバークを乾燥させています。
大滝乾燥倉庫
充分に乾燥させ裁断したバークをシュミット社製バイオマスボイラーで燃焼させます。ボイラーはコンピューター制御で、24時間自動運転しています。
ボイラーで発生した約70℃の熱(お湯)は、配管を通して運ばれます。
地域熱として利用する場合は、半径1kmの範囲まで運べる可能性があります。
フィンを取り付けた特殊な配管から放熱させることで、木材乾燥庫の室温を上げています。
旧及位中学校体育館の木材乾燥庫
地域熱供給の実証実験を行っています。雪国の冬を快適に過ごすための解のひとつだと私たちは考えています。地域で生み出したエネルギーをその周辺で利用することが、地域の豊かな暮らし、エコな暮らしを実現します。
旧及位中学校体育館に設置したボイラーからおおよそ300メートル離れた家屋内に引き込んだ放熱用配管